介護が必要となったきっかけ
M様 女性 85歳 要介護2
一人暮らしの女性。長男、長女は二人とも遠方に暮らしています。一見しっかりしているように見えますが、認知症があり、失禁も時々見られる事に気づいた民生委員が地域包括支援センターに相談し、介護保険を申請しました。要介護2と判定されケアマネジャーが就くことになりました。
以来長女が毎週末自宅を訪問して家を掃除したり洗濯したりしています。
本人・ご家族の希望
本人は住み慣れた所から離れたくないと思っており、家族も同居が難しいため、もう少し自宅で何とかならないかと考えていました。しかし、掃除や洗濯は週末行うことで何とかなるが、食事についてはきちんとしたものを食べられるように何とかしたいと考えていました。
ケアマネジャーの提案
一人暮らしで特にすることもなく家にいたため、認知症の進行と、体力低下が懸念されました。また、毎日の食事が不規則で、菓子パンのようなものばかり食べていたため、栄養の偏りが心配されました。デイサービスを週4日利用することで、外出し運動、コミュニケーションの機会を確保するとともに、きちんとした食事を摂れるように配慮しました。また、このデイサービスでは夕食の持ち帰りができたため、依頼し夕食も確保しました。週4日はデイサービスで昼食・夕食を確保し、長女の来る週末2日と翌日分は家族で手配することができたため、栄養面での心配も解消されました。
サービスの利用を開始して
デイサービスには昔からの知人もいたためすぐに馴染むことができました。デイサービスの朝の迎えの際は薬の飲み忘れが無いか確認しており、体調も安定しています。洗濯物は家族が1週間分、袋に分けて玄関に置いて置くので、デイに行くときに一つずつ持っていき、着替えたものを同じ袋に入れて洗濯物のかごに入れるルールとなっています。
デイサービスで運動し、他の利用者と会話することで介護状態が悪化することもなく維持できていますが、家族は将来的には施設に入ることも考えており、その時は馴染んでいるこのデイサービス併設の施設に入居させたいと考えています。